こどもの学び舎／(69)10年以上続く長い交流 今年はパーカーをありがとう！

建物の老朽化のため、2017年1月から行われていたストリートチルドレン友の会（FFSC）のビンチュウ（Binh Trieu）センターの改築工事が終了した。12月21日（木）に訪れると、さわやかなライトブルーの壁が特徴の4階建ての新しいセンターの一室からは楽しそうにはしゃぐ子どもたちの高い声が響く。 ITサービス事業を主に手掛ける日系会社「エマールグループ」の人たちがプレゼントとケーキを届けてくれたのだ。ベトナムの地へ恩返しの意味も込めて、10年以上も前からFFSCへの寄付を続けている。 「嬉しい、ありがとう！」 お礼とともに、笑顔でプレゼントを受け取る子どもたち。「今よりももっとちっちゃかった頃から抱っこしていた子もいます。みんな大きくなった」と、プレゼント片手に教室内を駆け回る子どもたちの姿に、眩しそうに目を細めるのは、代表の早坂秀樹さん。 今年はプレゼントにパーカーを贈った。「例年より少し肌寒い日も多いから」とシスターたちから所望されたものだ。「子どもの年齢や身長、性別、体型を事前に聞いて、それぞれに合ったものを選びました。以前は体型を把握していなくて、サイズが合わなかったこともあったので、その経験を生かして」 ピンク、緑、青…それぞれのパーカーに嬉しそうに袖を通した子どもたちは、2つの大きなホールケーキをみんなでシェアして楽しんだ。

ストリートチルドレン友の会（FFSC） 住所：140/4 Vo Thi Sau St., Dist. 3, HCMC 電話：(028) 3829 6951 電子メール：ffsc.vn@gmail.com ウェブサイト：www.ffscvn.org

この記事は、ホーチミン市で事業を営まれている、ある日本人経営者の方の善意によって企画されたものです。 このような機会を頂けたことに関し、編集部一同からの感謝の気持ちをこめて、連載させて頂きます。