「モッタイナイ」も大概に? 食材・料理の賞味期限を考える

29ya ベトナム国外からのゲストがくれたお土産や、ネット通販の取り寄せ、高級ショップで奮発して買い込んで、ちびちびと楽しんでいる食材が、もしもいつの間にか賞味期限が切れていたり、あるいは高温多湿の南国気候によって明らかな変質が見られたり、疑わしいとき、はたして読者の皆さんは如何に決断をされているのだろうか? そもそも、メーカーや販売者の設定した賞味期限というものは、あくまで「目安」であって、「1秒でも過ぎたら、♪ででーん、アウトー!」というものでもなければ、「この期間内であれば、何をどうしたって絶対に安心安全大丈夫!」というものでもない。輸送・保管・使用の環境もさることながら、食べる本人のコンディション次第で、“中たるも八卦、中たらぬも八卦”というものではないだろうか? 15年ほど昔のボク自身の経験で、友人たちと車でヴンタウ(Vung Tau)にピクニックに行った際、同行のドイツ人がわざわざ買ってきたハモンイベリコ(スペインの高級生ハム)が、ドライブ中の直射日光でうっかり生温かくなっていたのを「えー、もったいないから、食べようよ。大丈夫だよ! ハムは保存食なんだから」とか言って食べちゃった結果、とんでもない「ビッグウェーブ」に見舞われてゲーリー・クーパーだったことがある。それ以来、迷ったら「捨てる」。疑わしきは「捨てる」。とにかく「捨てる」。 食べ物に関しては、公私を問わず、徹底している今日この頃である。今月も、ガッツ!

【今月の言葉】食材&弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「愛と勇気とほんの少しのお金」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム事情を踏まえて食卓にまつわる小ネタに切り込みます!
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