「ハノイ歴史研究会」が、旧正月テトの基礎知識を伝授

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2017年の旧暦は閏年で6月が2回あったため、2018年の旧暦元日は例年より少し遅い2月16日(金)となります。 今回はテトに向けて、婦人会サークル「ハノイ歴史研究会」が主な行事や風習を紹介します。

年末の祭礼① かまどの神様 ◆かまどの神様は、その家で1年間に起こった事を天の神である玉皇上帝に報告すると信じられています。鯉に乗って天に昇ると考えられているため、紙でできた冠と靴を家の祭壇に供えて旧暦12月23日に燃やし、その灰と魚を湖や川に流します。
年末の祭礼② 年神・行譴(こうけん)の送迎 ◆新旧の年神様の位牌、紙の冠と靴、ゆでた鶏(若い雄鶏)、おこわ(Xoi Gac)をテーブルの上にのせ、家の前に出します。これは、行譴(こうけん)と呼ばれる年神を送迎する祭壇です。年が明けるとすぐに冠などは燃やします。
正月料理 バインチュン ◆もち米の中に緑豆と豚肉を入れて四角く形づくり、ゾン(ウコン科)の葉で巻き、10時間ほど茹でたもの。四角は大地、もち米と緑豆はすべての穀物、豚肉はすべての動物、ゾンの葉はすべての植物を象徴すると言われています。
新年の風習 最初の客/掃除をしない/お年玉 ◆一家の主人の干支と相性の良い人を、元旦の最初の客(Nguoi Xong Nha)として招きます。正月三が日はゴミの中に財産があると考え、掃除をしない習慣があります。お年玉は、子どもだけでなくお年寄りにもあげます。
新年の祭礼 星祭り ◆人間は太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、羅睺(らごう)、計都(けいと)のどれかに運を支配されているという信仰があります。この9星はいずれも大小の凶意があるので、旧暦1月15日にこれらの星を祀って厄除けを祈願します。
ハノイ市内の春祭り 人間将棋祭り (Chua Vua Quan De Thich) ◆ヴア寺(Chua Vua)では、旧暦1月6~8日に将棋祭りの予選、9日に決勝戦が開催されます。予選は普通の駒ですが、決勝戦は人間将棋となり、赤または黄色い兵士姿の男性16人と、黒または青い兵士姿の女性16人で行われます。
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