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メディカルトーク 蚊を媒介とした「ジカウイルス感染症」
母子感染や性行為、輸血による感染リスクも

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カテゴリ:メディカルトーク
更新:2016/12/20 – 10:00

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メディカルトーク

症例

37歳女性。南米を旅行して帰国後、発熱、咳、倦怠感があり受診。体温39.2℃、肺雑音なし、眼球結膜の充血を認めた。点滴と解熱鎮痛剤を内服し、3日後には軽快した。

今回のドクター

小林直之院長/東京インターナショナルクリニック
監修:加藤昌哉、大津聡子/WHOベトナム事務所

① 「ジカウイルス感染症」って?

ジカウイルスに感染して発症する病気です。2015年以降、中南米を中心に感染が拡大し、2016年10月21日現在で世界73ヶ国で蚊の媒介による感染の報告があり、ベトナムでは9例が報告されています。
感染者の血を吸った、ウイルスを持つ蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されると感染します。母子感染や性行為、輸血にも感染リスクがあります。

② 神経障害、小頭症を起こす可能性も

潜伏期間は2~7日で、軽い発熱、発疹、結膜充血、筋肉痛、関節痛、倦怠感などがありますが、8割は症状が出ません。稀に複数の末梢神経が障害されるギラン・バレー症候群、母子感染から胎児が小頭症を起こす可能性も指摘されています。妊婦や妊娠適齢期の女性、男性パートナーは特に注意しましょう。

③ 治療は対症療法のみ

症状が疑わしければ、専門医師の診察を受けましょう。診断は血液や尿検査ですが、ベトナムでは妊婦以外の検査は一般的ではありません。現時点では有効な予防ワクチンや治療法はなく、解熱剤などの対症療法を行います。

④ 蚊に刺されないよう心がけよう

デング熱、マラリアなど、蚊が媒介する他の感染症を避けるためにも、蚊に刺されない対策が一番です。流行地域への渡航を控え、長袖・長ズボンの着用、虫避け成分のディート(DEET)やピカリジン(Picaridin)を含むスプレー、蚊帳、蚊取り線香の使用などがおすすめです。

蚊の繁殖防止には、バケツ、花瓶など水を溜める物を屋外に放置しない、植木鉢の水受けに砂を入れるなども有効です。規則正しい生活と十分な食事、睡眠で抵抗力強化も心がけましょう。

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