ベトナムスケッチ > ベトナムコラム > ベトナムニュース解説 > ...

ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説6月号

タグ:
カテゴリ:ベトナムニュース解説
更新:2016/06/18 – 10:00

情報提供:「ベトナム最新情報」 TOHO CO., LTD. www.toho.com 日系進出企業向けのビジネスニュースを週4回配信。開始から13年、250社超の企業が定期購読。

「自分は中間層」ベトナムは96%
実際は55%のみ

博報堂生活総合研究所アセアン(HILL ASEAN)によると、ホーチミン市在住のベトナム人96%が中間層を自認しており、割合はASEANで最も高い。

ただ実際の月収で見ると中間層は55%しかおらず、バンコクの72%とは大きな差がある。
(『Thoi Bao Kinh Te Sai Gon Online』2016年3月14日、『Sai Gon Giai Phong』2016年3月15日、p.03)

解説
 国際労働機関(ILO)によるとベトナムは、1991年からこれまでの中間層増加率がASEANで最も速い国のひとつで、2015年は1470万人、2018年には1770万人に拡大する見通しです。

現地で生活していると、上流層への憧れや、上昇志向の強さを感じることは多く、働きながら学校に通ったり、安定職を捨て海外留学したり、高給を求め転職を繰り返す人も少なくありません。便利でオシャレなスマートフォンやタブレットはあっという間に普及しましたし、海外旅行も当たり前、マイカー所有者も非常に増えました。

ベトナムの「自称中間層」の多さが際立ったこの調査は2015年6月にシンガポール、クアラルンプール、バンコク、ジャカルタ、ホーチミン市で20~59歳の男女各都市500人を対象に行われたものです。「調査対象は500人。ホーチミン市、ベトナムの人口に対して少なすぎる」、「国で最も経済が発展している都市での調査。正確じゃない」、「高級住宅街で調査したの? 工場労働者が多い地域ならどうなる?」と疑問の声も出ています。

ストライキ
外資企業での発生がほとんど

労働傷病兵社会福祉省は、2016年2月に全国で発生した労働ストライキが29件だったと発表した。前月比で10件の増加となる。

最も多かったのは、外資企業で20件。原因としては、2016年最低賃金の調整、給料・ボーナスの支給、賃上げや手当等支払い時の企業の制度実行に関連するものが多い。

(『Phap Luat』2016年3月16日、p.13)

解説
外資系工場を中心に近年頻発しているストライキ。特に韓国、台湾企業が目立ち、日系企業でも珍しいものではありません。これらの国々は、ベトナム投資が最も多く絶対的な企業数の多さもありますが、従業員が数千~万単位になる縫製や履物生産、電気・電子製品の組立といった労働集約型工場が多いことも関係しています。

2016年に入って起きたストライキの原因としては、給料・賃上げが地域水準・業務量と比べ低い、規定の賃上げを行う一方で手当や年次昇給率を下げる、唐突な休業、ボーナスの分割支給、賃上げ・ボーナスの発表が遅いといったものがあります。

ストライキは、最低賃金が改正される年末年始やボーナスがからむ旧正月テト(Tet)前後に特に増え、中には「今年のボーナスはコメとバナナと肉だけ」といった“冗談”が火種になった例もあります。

進出10年以上になる企業でも起きていますので、ベトナム人の考えやベトナム社会を理解したつもりにならず、常日頃から従業員の声に耳を傾け、社会の動きを敏感に把握しておくことが大切かもしれません。

掲示板ご利用の前にベトナムスケッチ掲示板ガイドラインをご参照ください。投稿にはFacebookアカウントが必要です。アカウントはFacebook公式サイトにて無料で取得できます。※編集部への質問や問い合わせに関してはコチラからどうぞ。

関連ベトナム記事

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説9月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説9月号

ベトナム人の清涼飲料水消費、年間50億L ベトナムの清涼飲料水の消費量は、2016年に40億Lを超え、2018年には50…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説8月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説8月号

ベトナムでも手軽かつ安価に 唾液でHIV検査 ベトナムで、唾液によるHIV検査が可能になった。オンライン販売サイトなどで…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説7月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説7月号

犬や猫に噛まれないよう注意 低い予防接種率 ホーチミン市予防保健センターによると、2018年2月に犬や猫に市民が噛まれた…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説5月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説5月号

美容用品への支出、 農村部で著しい伸び 世界的な消費者行動調査会社「カンターワールドパネル/Kantar Worldpa…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説6月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説6月号

外国人の強制社会保険、 間もなく政令公告へ ベトナムで働く外国人の社会保険は、当面は、疾病、妊娠、労働災害・職業病の短期…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説4月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説4月号

「ベトナムに学べ」 中国紙がサッカー越U23代表を称賛 中国で開催された「サッカーAFC U-23選手権2018」で、ベ…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説3月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説3月号

「どうせ聞いてもらえない」政策に 意見しないベトナム企業 「リーディングビジネスクラブ/Leading Business…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説2月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説2月号

ホーチミン市に近代的な 予防接種センターがオープン ベトナムワクチン社は、ホーチミン市フーニュアン(Phu Nhuan)…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説1月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説1月号

ベトナムの台風被害に 日本が緊急支援 チャン・ダイ・クアン(Tran Dai Quang)国家主席は2017年11月7日…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説12月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説12月号

卵と鶏肉で トレーサビリティを導入 ホーチミン市商工業局は2017年8月30日(水)、ヴィンタンダット(Vinh Tha…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説11月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説11月号

卵と鶏肉で トレーサビリティを導入 ホーチミン市商工業局は2017年8月30日(水)、ヴィンタンダット(Vinh Tha…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説10月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説10月号

2018年最低賃金6.5%増 最高は398万VNDに 国家賃金審議会は2017年8月7日(月)、2018年の地域別最低賃…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説9月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説9月号

外国人の強制社会保険 政令案提出を延期へ 労働傷病兵社会福祉省は、ベトナムで就労する外国人の社会保険加入義務化について、…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説8月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説8月号

ハノイ2030年バイク禁止、 決議承認へ ハノイ市の渋滞・環境汚染低減に向けた交通機関管理強化決議草案では、2030年に…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説7月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説7月号

25㎡のマンション建設認める 建設省 建設省は、ホーチミン市のダットラン(Dat Lanh)不動産社に対し、25㎡の商業…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説6月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説6月号

機能食品が急伸 健康意識の高まりで 保健省によると、2014年に新規登録された機能食品は1062点だったが、2015年に…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説5月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説5月号

裾野産業協会が発足 企業連携で産業発展 ベトナム裾野産業協会(VASI)が2017年3月18日(土)にハノイで発足。業界…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説4月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説4月号

全国民に「ヘルスレコード」 定期健診で病気を早期発見へ ベトナムで初めて、病気の早期発見を目的とした国民の「健康記録」を…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説3月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説3月号

日本留学の斡旋 悪質会社を処分・閉鎖へ 教育訓練大臣と梅田邦夫日本国特命全権大使は、ベトナム人留学生・実習生の管理、ベト…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説2月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説2月号

2017年の不動産市場 主役は大衆向け住宅 ベトナム不動産協会は、住宅需要全体の70%を占める大衆向け物件が、2017年…