人生相談29屋にきけ! フォ!!!! /第18回

29屋(にくや) 食材&弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「愛と勇気とほんの少しのお金」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム暮らしのさまざまな悩みをバッサリ解決(!?)します!

Q.「本社の体制が変わり、功労者のベトナム人をリストラせよとの指示」

29屋ロゴペンネーム:栗鼠&タイガーマスク ♂ 29歳

29屋さん、きいてください。弊社、昨年、日本側のM&Aで経営陣が変わり、徹底した合理化を言い渡されている渦中にあります。ベトナム側の事情を無視した指示が多く、中でも、ベトナム進出以来の貴重な戦力であるベトナム人社員を「本社の言うことを聞かないならクビを切れ」と問答無用でリストラ指令してくるのに腹を据えかねています。どうすればよいでしょうか?

A.「現状を無視しているのは、本当に、日本側だけですか?」

どうするもこうするも、貴男が身銭を切って私設スタッフにでもする力がないならば、是非もありません。情においては偲びなくとも、サヨナラだけが人生です。貴男や、その他、現場を知る日本人マネージャーから「これこれ、しかじか。こういう事情があり、この社員は必要です。退職した場合、このような不利益が出ます。いいんですね?」という報告&陳情の上で、本社がそういう判断を下したのであれば、それは、もう本社の判断する領域でしかないでしょう。たとえ、その結果が吉と出ようと、凶と出ようと、です。 ただし、ベトナムにいる人間が時々考えるべきことが、ひとつ。我々は現場に近すぎるあまり、日本側からの指示に対しても「無い袖はふれないよ~(鼻ホジ)」と、呑気に構えすぎてしまうことが、無きにしも非ず。簡単に言えば、己の「浦島太郎化」を常に自戒していかなければなりません。ベトナムの経済、社会、人々が、第一次ベトナムブームの起きた1994年ごろから、すっかり変わってしまったのと同じく。いや、それ以上の劇的なスピードで、日本のビジネスシーンは御社の進出した当時よりもシビアになっているはずです。詳しい事情は分かりませんが、貴男の社内での立場がどうであろうと、当然新しい組織作りの中、風当たりはきつくなり、戦いと苦しみは避けられないことでしょう。しかし、愛とソロバンと、ほんの少しの男気を忘れず、ガッツです!
【今月の言葉】 「至上の処世術は、妥協することではなく適応することである」  BY ジンメル
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