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ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説2月号

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カテゴリ:ベトナムニュース解説
更新:2016/02/11 – 10:00

情報提供:「ベトナム最新情報」 TOHO CO., LTD. www.toho.com 日系進出企業向けのビジネスニュースを週4回配信。開始から13年、250社超の企業が定期購読。

2050年までにほぼ全ての
都市廃棄物をエネルギー化

グエン・タン・ズン(Nguyen Tan Dung)首相は、「2030年までの再生可能エネルギー開発戦略、2050年までのビジョン」を承認した。

2020年までにほとんどの世帯に電力を普及し、2030年までに合理的な電力・エネルギー価格で近代的、持続的なエネルギーサービスを利用できるようにすることや、都市廃棄物のエネルギー目的への処理率を、現在のほぼゼロから2020年に30%、2030年に70%に引き上げ、2050年にはほぼ全てをエネルギーに活用することなどが盛り込まれている。
(『Thoi Bao Kinh Te Viet Nam』2015年11月27~28日、p.02)

解説
ゴミはポイ捨て、電気も水道も好きなだけ使うのが当たり前のベトナムでは、省エネや環境配慮、リサイクルといった循環型社会への取り組みは、一般にはまだほとんど意識されていないのが現状です。とはいえ、街には分別用のゴミ箱も増え、環境運動の開催頻度や関心も一昔前より随分高まりました。製造・輸入業者による家電等の廃棄品回収制度も2016年7月から始まり、すでに取り組み始めた企業もあります。地方でも、養豚場などの畜産廃棄物から発生させたバイオガスを、個々の家庭や組織だけで利用するのではなく、地域全体に普及させる取り組みを進めている村もあり、ここではソーラーエネルギーやLEDライトの活用なども進められています。

今回の戦略は2050年を見据えた先の長いもので、小さなことからコツコツと進めていたら、いつの間にかベトナムが立派な環境先進国になっていた、という日が来るかもしれません。

基準を満たす製氷施設
ホーチミン市1社のみ

ホーチミン市食品安全衛生支局は基準を満たした製氷施設をウェブサイトで公表した。

今回の初公表では、基準を満たす施設は1社しかなく、同局によると、密閉包装(PE包装)する自動ラインに投資し、公表通りに生産している。書類上で公表したのみで、実際には、食品を直接包装するPP包装から、密閉包装へ切り替えていない企業もあった。
(『Nguoi Lao Dong』 2015年11月28日、p.11)

解説
コーヒーにお茶、ビールやベトナム風ぜんざいのチェー(Che)など、年中暑いホーチミン市で欠かせないのが氷です。

日本では家庭の冷蔵庫で氷を作る場合がほとんどでしょうが、ベトナムでは飲食店、一般家庭とも製氷業者から買う人が多いようです。冷凍庫がない、製氷機を買って作るより安上がり、手間いらず、といった理由のためで、街ではよく、ビニールシートに包まれた氷を運ぶバイクを見かけます。日本の一般的な市販品はかち割りですが、ベトナムでは親指第一関節ほどの円柱形が多く、大きな塊で購入し、自分で砕く所もあります。

肝心の氷の安全性ですが、生産現場の衛生状況は劣悪で、上半身裸の作業員が手袋やマスクなしで作業したり、氷を“裸”で運んだり、地面に直置きすることもあるのが実状です。ホーチミン市には全国最多の193の製氷施設があり、約6割は井戸水から作っていますが、品質検査を受けていなかったり、細菌に感染していたりする施設も少なくありません。

75%の女子工員
異性と知り合うチャンスなし

ティエンザン(Tien Giang)省人民評議会の文化・社会委員長グエン・マイン・クオン(Nguyen Manh Cuong)氏によると、省の工業団地では7万人が働き、うち女性が80%を占める。

懸念されるのは、75%の女性工員が、結婚に至る交流や知り合う条件がないことで、その大きな原因に連日の残業がある。能力給制の企業では1日10時間以上働くことも珍しくなく、遊んだり、友達を作ったりする時間がない。
(『Tuoi Tre』2015年12月14日、p.05)

解説
これは1省の数字ですが、全国的に似た状況があると言えそうです。

ホーチミン市の工業団地の通勤風景を見ても、出入りするのは女性ばかり、90%以上の従業員が女性という工場も多くあります。

手先が器用で勤勉なベトナム女性を重用した結果でしょうが、当の女性たちからすれば職場恋愛などほとんど望めず、さらに夜遅くまで残業、休日出勤も珍しくないとあれば、異性と知り合うチャンスは、私生活を含めても確かになかなかなさそうです。

そんな恋愛経験に乏しい彼女たちは、俗に「落ちやすい」とも言われているようで、悪い男の毒牙にかかり辛い思いをする人も多いそうです。そんな状況では、少ないチャンスのなかでもやはり同僚男性が恋愛対象になりそうですが、それでも「同僚はNG」という女性も多いといいます。その大きな理由として、「結婚相手は苦しい生活が楽になる、人生を変えてくれる人がいい」という強い思いがあるようです。

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