#27 Đường Lý Thái Tổ
リータイトー通り
カテゴリ:ベトナム歴史ストリート
更新:2016/01/10 – 10:00
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ベトナム全国の通りには、歴史上の出来事や重要人物の名前などがつけられている。よく耳にする通り名の意味や由来について紹介
タンロンに遷都し初の長期王朝の
基礎を築いた李朝初代皇帝
リー・ターイ・トー(Ly Thai To/李太祖、974年3月8日~1028年3月31日)は、リー(Ly/李)朝(1009~1225年)建国の祖で、初代皇帝(在位1009~1028年)。リー・ターイ・トーは廟号、本名はリー・コン・ウアン(Ly Cong Uan/李公蘊)。
15世紀に編纂された『大越史記全書』などによれば、現在のバックニン(Bac Ninh)省トゥーソン(Tu Son)町出身。父はおらず、母が神と交わって生まれたなどの様々な伝説が伝えられているが、詳細は不明。また、元は中国の福建人とする文献も残っている。
幼い頃から聡明で、経済や歴史などの学問を好み、レー朝(Le/黎、980~1009年)に殿前軍として仕えた。また、黎朝を建国したレー・ダイ・ハイン(Le Dai Hanh/黎大行)の娘を妻とした。
1009年、李朝を建国し、初代皇帝に即位。仏教を信仰し、民に優しい内政改革や外交・軍事・宗教政策に取り組み、ベトナムの歴史上で初めての長期王朝となった李朝の基礎を築いた。
李朝の都は、2010年にユネスコの世界文化遺産に登録されたハノイのタンロン(Thang Long/昇龍)皇城遺跡にあたる。リー・ターイ・トーは即位後、黎朝の都だったニンビン(Ninh Binh)省ホアルー(Hoa Lu/華閭)からダイラ(Dai La/大羅)に遷都し、タンロンと改名した。1010年から1804年まで歴代王朝の都が置かれたことから、各時代の遺構が重なり合った巨大な宮殿遺跡として今も残っている。
1028年3月31日、タンロンの地で崩御。54歳だった。
現在、ハノイやバックニン省、ニンビン省、ホーチミン市など全国各地の通りにその名が冠されているほか、ハノイのリーターイトー公園とバックニン省には彼の像が建てられている。
石井 彩子
元ベトナム考古学徒。考古学はライフワーク。日々、どローカルなベトナムライフを満喫中。
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