2015.11.24

【ダナン】さらば山羊年!/山羊料理で2015年に別れを告げる

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2015年、日本ではヒツジ年だったこの1年はベトナムではヤギ年。そしてヤギは、ベトナム中部の特産品のひとつ。年末は今年1年の感謝を込めて、ヤギ肉食べづくしで締めくくろう。びっくり料理もあるよ。
写真・文/隅野史郎

まずはオーソドックスに焼いて食べる

山羊肉五味焼き De Nuong Ngu Vi 匂いに癖のあるヤギ肉は、ベトナム中部ではウコンなどの香辛料で味付けをして焼肉にするのが一般的。その際、エゴマの葉やサニーレタスでミントやバジルなどの香草を一緒に包んでタレを付けて食べる。肉、香草、タレが渾然一体となるのがおいしい。 腐乳ベースのタレや、魚を塩漬けにしたマムカー(Mam Ca)ベースのタレは癖があるが、慣れると病みつきになる
料金:100g 5万2000VND

野菜と蒸してさっぱりと食べる

山羊の宮廷蒸し De Hap Cung Dinh 香辛料が苦手な人は、シンプルに蒸して食べよう。ヤギの旨みをオクラやナスがまとい、シソとショウガ、レモングラスがさわやかな風味を与えてくれる。タレは腐乳か発酵魚マムカー(Mam Ca)だが、魚醤(ヌックマム/Nuoc Mam)に蒸しニンニクを潰して入れて食べるのもいい。 写真は3人前。ボリューム満点だ!
料金:100g 4万8000VND

コリコリシコシコ舌まで食べる

山羊タン玉ネギ蒸し Luoi De hap Hanh 牛タン塩焼きは焼肉の初めの1品として欠かせない存在。ヤギもタンを食べるが、こちらは蒸し料理が定番。牛より小さいヤギのタンは、焼くと硬くなってしまうそうだ。ショウガのさっぱり感と玉ネギの甘みがヤギタンを優しく包み、青唐辛子の塩ダレとの相性も抜群。 写真は2人前。スターターにもツマミにもぴったりだ
料金:1枚3万VND

え!? 悪い時には悪いところを食べる?

山羊の脳みそ卵スープ蒸し Oc De Chung Trung ベトナムでは「体に悪いところがあったら、その部位を食べる」と言われる。そこで注文したのがこれ! 仮に「白子の茶碗蒸し」と言われたら、脳みそだと気づかないだろう。タラの白子より濃厚で、その溶け出た肉汁と卵スープが混ざり合い、力強い茶碗蒸しになっている。 「悪いところを食べる」と話していたら、脳みそが出てきたのはしゃれか? 本気か? しかし、味は本気のうまさ!
料金:1個5万VND

最後は鍋で全部を食べる!

山羊鍋 Lau De 山羊料理を食べる際は、焼肉に始まり鍋で締めるのがベトナム流。背骨周辺やスペアリブ、関節などをしっかり煮込んでダシをとり、ウコン風味で仕上げるのが中部風だ。ツルムラサキの葉がダシにねっとり感を加え、その旨みをオクラが吸い込む。 写真は2人前。ツルムラサキの葉は、ルチンやビタミン、鉄分も多い健康野菜。茎が少し硬いので、葉だけを千切って鍋に入れよう
料金:4人前15万VND
山羊料理はどこで食べる!?
かつては山羊料理ストリートもあったくらいポピュラーで、市内近郊でもたくさん飼育されていたヤギ。最近では、多くの店が郊外に移転している。丁寧に下処理されたヤギ肉は世間で言われるほど臭みもないので、先入観を持たず1度ダナンの隠れた名物を試してほしい。 なお、今回紹介したのは、市内で専門店を5店舗展開する「クアンギア/Quan Nghia」 の4号店。
住所:8, 2 Thang 9 St., Hai Chau Dist., Danang 電話:1900 2042 営業時間:10:00~22:00