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ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説11月号

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カテゴリ:ベトナムニュース解説
更新:2015/11/15 – 10:00

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南北鉄道の近代化、詳細計画が公表

鉄道局はハノイ駅からサイゴン駅まで1726km、21省市を通過する南北鉄道近代化詳細計画を公表した。

基本案の目標を達成するための2020年までのインフラ対策は、隘路の改修、ハイヴァン(Hai Van)トンネルの建設、ダナン駅の市外移設、老朽化した橋の改修など。投資総額は85兆2140億VND、2020年までに時速を客車84.4km、貨車55.7kmに引き上げる。
(『Tuoi Tre』2015年9月19日、p.04)

解説
ハノイ−ホーチミン市間は片道およそ30時間かかり、移動手段としては不便な「統一鉄道」。単線のためとにかく遅く、効率が悪く、インフラも老朽化し、事故も多い。

そんな現状を変えようと鉄道業界は今、近代化と再編計画を進めており、日本も安全性向上事業を支援していますが、インフラ改修には時間も資金もかかり、特に資金調達が大きなネックになることから、民間企業を参入させる計画が進められています。

また、まずはサービス面の徹底的な改革から動き始めており、一例としてチケットのオンライン販売が実現したほか、豪華な内装の「5つ星車両」も導入されました。

労働生産性の低さに警鐘、タイに追いつくのは54年後

計画投資省の報告書で、ベトナムの労働生産性がアセアン(ASEAN)各国より低いことに警鐘が鳴らされた。2014年は現行価格で労働者1人あたり3530USD相当、前年比4.9%増、2005~2014年の年平均上昇率は3.7%。労働生産性は比較的速く成長し、相対差は縮小しているが、絶対差は縮まっていない。

ベトナムと各国が2007~2012年の労働生産性の平均成長率を連続して維持したとすると、2038年にならなければベトナムはフィリピンに追いつくことができず、タイに追いつくのは2069年。
(『Thoi Bao Kinh Te Sai Gon Online』2015年8月26日/『Nhip Cau Dau Tu』2015年8月31日、p.11)

解説
この報告書によると、経済発展とともにベトナムの労働生産性は改善し、各国との相対差は縮小しています。1994年にシンガポール、マレーシア、タイはベトナムの29.2倍、10.6倍、4.6倍でしたが、2013年にこの差は18倍、6.6倍、2.7倍に縮まりました。

しかし絶対差は広がっており、2005年の購買力平価(PPP)で計算すると、シンガポールとの差は、1994年の6万2052USDから2013年は9万2632USDに、マレーシアは2万1142USDから3万311USDに、タイは7922USDから9314USDに差が開いています。

この主因として計画投資省はベトナムの経済規模の小ささを指摘しており、2014年時点でタイのGDPはベトナムの2倍、マレーシアは1.8倍、シンガポールは1.7倍です。

労働力は潤沢でも質は低く、人材育成も市場ニーズと結びついておらず、入社後に新卒学生を再トレーニングする企業も珍しくありません。労働者自身もスキルに不安を持っており、求人サイトが実施したアセアン経済共同体(AEC)に関する意識調査では、AEC発足にあたり外国人と競争する力が不十分と多くの人が回答しています。

増える映画館・増える作品右肩上がりの映画業界

2015年8月24日(月)、ホーチミン市3区カオタン(Cao Thang)通り19番地にシネマコンプレックス「メガジーエスカオタン/Mega GS Cao Thang」がオープンした。

2006年にハノイに最初の「メガスター/Megastar」が登場してから、全国ではこれまでに300程度の映画館がオープンし、うち80%がハノイとホーチミン市に集中する。

映画館の増加に伴いベトナム映画の数も増えている。さらにこうした映画館も、映画館を展開するだけでなく、映画制作にも乗り出している。
(『Nguoi Lao Dong』2015年8月27日、p.08)

解説
一昔前までベトナムの映画館といえば、入りづらい怪しい雰囲気が漂っていましたが、今やモダンでお洒落な空間に様変わりし、週末ともなれば若者を中心に多くの人でごった返す、人気の娯楽スポットとなっています。

2007年の世界貿易機関(WTO)加盟で映画配給への外資参入が可能となったことも映画市場の成長を後押ししており、特に韓国企業が積極的にビジネス展開しています。

劇場上映されるベトナム映画も以前より増えてきており、ジャンルとしてはコメディが好まれています。アクション、ラブストーリー、ホラーであっても「笑い」がふんだんに盛り込まれているのが特徴です。

とはいえ、人気はやはりハリウッドを中心とする外国映画で、世界的な話題作はベトナムでも注目され、今年は『ワイルド・スピード』や『ジュラシック・ワールド』が興行収入1000億VNDを超えるなど大ヒットしました。

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