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ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説9月号

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カテゴリ:ベトナムニュース解説
更新:2015/09/20 – 10:00

情報提供:「ベトナム最新情報」 TOHO CO., LTD. www.toho.com 日系進出企業向けのビジネスニュースを週4回配信。開始から13年、250社超の企業が定期購読。

新企業法移行「上々の出来」、10日で2900社設立

2015年7月1日(水)の新企業法発効から10日間で、全国で2909社が新規設立された。

発効前10日間と比較し、設立企業数で58%増、資本額で60%増、前年同期と比較しても順に69%、57%伸びており、計画投資省は設立企業数、登録資本額ともに上々の結果との見方を示している。
(『Dau Tu』2015年7月15日、p.04)

解説
企業活動や投資に関して規定した、改正企業法と投資法が発効しました。

企業の発展を制限せず、事業活動を促進、サポートすることを主眼に様々な改正がなされており、新企業法の重要ポイントとしては、企業登録証明書の発給期間短縮や営業範囲が記載されないなどの簡素化、社印の自由化、法的代表者の複数設置可、同種企業以外との統合・合併可などがあります。

新投資法では、国内投資プロジェクトの投資登録証明書の発給手続き撤廃、外国投資家に対する投資登録証明書の発給期間は15日以内、投資・事業禁止業種の51業種から6業種への削減などがあります。

さて、新企業法の大きな改正点の1つで、ベトナムでのビジネス活動で非常に重視されている「社印」。これまでは公安で取得し、寸法や形状、内容も決まっており、各社原則1個しか与えられませんでした。これが、社名や会社コードといった所定の情報さえ押さえれば、寸法、形状、内容、個数すべて自由に決められるようになったのですが、新法施行から間もない現時点ではまだ各社様子見で、従来同様の様式で作成しているようです。

職場での搾乳室設置、11社を表彰

ベトナム労働総連盟とプロジェクト「アライヴ&スライヴ/Alive&Thrive」、ベトナム商工会議所(VCCI)はホーチミン市で2015年7月10日(金)、搾乳室を設置するなどして母乳育児を良好に実施している企業11社を表彰した。産休期間は6ヶ月に延長されたが、生後24ヶ月の完全母乳育児を望む女性は多い。搾乳室設置は母乳育児を助け、工員家庭の経済的負担の低減にもつながっている。
(『Nguoi Lao Dong』2015年7月12日、p.06)

解説
結婚・出産後も女性が働くことが当たり前のベトナム社会ですが、育児をする人に対する福利厚生や社会的支援体制はまだほとんど整っておらず、仕事に育児に家事にと大忙しで「悲鳴」もよく聞こえてきます。

こうした中、近年少しずつ増えているのが社内での「搾乳室」の設置で、支援する労働総連盟とアライヴ&スライヴは、2012年からこれまでに国家機関や企業で70の搾乳室を設置、のべ30万人が利用したそうです。日系企業でも設置されているこの搾乳室には、冷蔵庫、搾乳器、滅菌器などを完備。搾乳の時間は固定、自由と企業によって違うようですが、利用者からは、休憩時間にトイレで搾乳したり、昼休みに帰宅して授乳したりするなどの手間が省けると好評です。

ただ、搾乳室の設置は各省労働連合の主導で行われている例がほとんどで、企業が独自で設置したものはまだ少ないようです。義務でもないため設置に消極的な企業が多く、普及するにはまだ時間がかかりそうです。

空港で盗難多発、ノイバイ空港職員を逮捕

公安は、ノイバイ(Noi Bai)国際空港で搭乗客の荷物から盗みを働いていたグループを摘発し、1人を逮捕、複数の関係者の捜査を進めていることを明らかにした。逮捕されたのは駐機場係員で、少なくとも10件の窃盗を行い、ほとんど離陸便で行われていた。

このほか、韓国発ハノイ行きの搭乗客の施錠していなかった預け入れ手荷物から携帯電話を盗んだ荷役係員も逮捕されている。
(『Tuoi Tre』2015年7月8日、p.04/『Nguoi Lao Dong』2015年7月26日、p.02/『Phap Luat』2015年7月26日、p.15)

解説
公安省によると、2013~2015年6月末にベトナムの空港では600件を超える窃盗が起きており、数は増加傾向にあるようです。

発生場面は置き引きなど様々ですが、特に空港係員が搭乗客の預け入れ手荷物から盗むケースが多いようです。狙われるのは一般客に限らず、ノイバイ空港の「サムスン/Samsung」社倉庫から盗んだ携帯電話を売り飛ばしていた事件もありました。

こうした窃盗の一因として空港関係者は、「地上係員の給料が低く、欲を抑えきれない側面がある」と認めています。荷役係は給料が低い一方で、日常的に搭乗客の高価な財産を目にしており、窃盗が見つかり解雇されても構わないと考える人も多いようです。

このような状況に航空局は、監視カメラ増設や勤務後の荷役係のボディチェックなど、セキュリティ強化に動いています。

なお、盗難を速やかに届ければ戻ってくる例もあります。

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