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【ハイフォン】コロニアル建築の代表格、
市民劇場の内部に潜入!

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カテゴリ:ハイフォン通信
更新:2015/06/24 – 10:00

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Press
ハノイ、ホーチミン市と並び、フランス統治時代にベトナム国内に建てられた3つのオペラハウスの1つ。風格漂う姿を眺めるだけでは飽き足らない編集部が、内部を徹底ルポ。
ハイフォン市民劇場/Nha Hat Thanh Pho Hai Phong
住所:117 Dinh Tien Hoang St., Hong Bang Dist., Hai Phong
電話:【受付】(031) 374 5799
HP00_IMG_9415

オペラハウスの幻のシンボルがお出迎え

正面ホール
Tien Sanh Chinh

各柱の上部にある装飾は、ギリシャ神話の光と芸術の神、アポローンが手にする竪琴。現在、国旗がはためいている劇場屋根の中央部にもともと飾られていたオペラハウスのシンボルでもある。建設当時の外観を記録した古写真にも竪琴が写っているが、今は内部にあるのみ。

HP01_IMG_9464音楽の殿堂らしく、竪琴以外にも様々な楽器のモチーフがあちこちに散りばめられている

淡いグリーンの優美なドーム

天井
Tran Nha Hat

なだらかな曲線が美しいドーム型で、客席の壁と同系の薄緑色。シャンデリアの周囲の装飾や咲き誇る花の絵は、見ていて飽きない。かつて北部の重要拠点として約1万6000人のフランス系人口を抱えていた町にふさわしく、高い芸術性がここに結集している。

HP02_IMG_9476劇場の外観から内部にドーム型の天井があるとは想像できない

小さめだが、オペラもできる

舞台
San Khau

パリの劇場をもとにフランス人建築家が設計しただけあって、舞台前にはオーケストラ用のスペースがあり、オペラも上演できる本格派。舞台はこじんまりしているが、客席から見えない幕の後ろは倍以上の奥行きがある。なお、フランス国立図書館の文書によれば、竣工は1900年9月で、ハノイのオペラハウスより11年古い。

HP03_IMG_9471舞台前のオーケストラピット。舞台の上部には、ギリシャ神話の演劇と酒の神、デュオニューソスらしき装飾もある

一度は座って観劇してみたいシックな空間

客席
Ghe Khan Gia

2階建て約400席で、赤いビロードのイスは、座り心地も抜群。ハノイのオペラハウスに比べてボックス席は、ややオープンな造り。扉上部の小窓が開きっぱなしになっているのは、冷房設備がなかった当時、音の密閉性より客席への風通しを重視したためで、現地の風土に根差したコロニアル建築ならではの特徴。

HP04_IMG_9469絶妙な傾斜がついているので、どの席からも舞台がよく見える

ラグジュアリーな気分に浸れるサロン

鏡の間
Phong Guong

正面ホールからグリフィンの装飾がある階段を通って2階に上がると、幕間に観客が集う広間がある。白を基調とした華麗な雰囲気で、天井のタンバリンを持った天使の絵がかわいい。小さめのバルコニーから市内中心部の広場が見渡せるが、3面ある扉窓のうち中央の窓は通常、外から塞がれ、故ホー・チ・ミン元国家主席の肖像が掲げられている(取材時は外されていた)。

HP05_IMG_9444鏡を壁に配し、天井も高く取られているので、実際のスペースより広く感じられる

COLUMN : 週末は中に入るチャンス!

あまり知られていないが、2011年から週末のみ、観光客向けに一般公開されている。土・日曜の8~11時&14~17時に正面入り口から中に入ることができ、入場料は無料。開いていない場合、正面に向かって右側の塀沿いを進み、奥の守衛所で依頼する。平日や団体での観光を含め、事前に問い合わせて確認した方が無難かも。

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