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ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説 11月号

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カテゴリ:ベトナムニュース解説
更新:2014/11/21 – 10:00

情報提供:「ベトナム最新情報」 TOHO CO., LTD. www.toho.com 日系進出企業向けのビジネスニュースを週4回配信。開始から13年、250社超の企業が定期購読。

ホーチミン市ハイテクパーク、
日本の裾野産業向けに用地準備

ホーチミン市ハイテクパーク(SHTP)管理委員会と滋賀県商工観光労働部は2014年9月5日(金)、協力合意文書を締結した。ビジネスマッチングや研究開発、ベトナム企業の日本での展示会参加などで協力する。滋賀県企業、特にハイテク裾野産業の中小企業は、ホーチミン市をはじめベトナムなどでの対外投資機会を探している。

SHTPでは、裾野産業の日本企業向けに第2期(613ha)に20ha近くの用地を計画している。
(『Khampha.vn』2014年9月5日 / 『Tuoi Tre』9月6日、p.06)

解説
近年も堅調に伸びる日本企業のベトナム進出。最近は小売や飲食サービスなど内需を狙った投資が目立ちますが、全体的な投資の主流は製造業。このところ中小企業の投資が増えています。

製造業では、低廉な人件費や潤沢な若い労働力、勤勉さなどを評価し進出する例が多いですが、日本をはじめとする外資企業から長年指摘されている問題が、ベトナムは部品などを製造する裾野産業が非常に未熟だということ。日本貿易振興機構(JETRO)の調査によると、ベトナムでの日系企業の原材料・部品の現地調達率は32%と、中国(64%)、タイ(53%)、マレーシア(42%)、インドネシア(41%)を下回ります。

2020年の工業立国を目指すベトナムですが、現在行われているのは、部品や半製品を輸入しての単純な加工や組立で付加価値が低く、工業国となり国際競争力を高め、持続的な成長を図るために裾野産業の発展が急務となっています。そこで特にこういった産業を得意とする日本企業を誘致すべく、専用工業団地を整備するなどして積極的に働きかけています。

監視カメラで治安・交通改善、
ホーチミン市中心部

ホーチミン市1区は、中心部で多目的監視カメラシステムの整備を進めている。Nguyen Hue(グエンフエ)、Ham Nghi(ハムギー)、Le Loi(レロイ)通りなど1区中心部のほとんどに設置される高解像度のカメラシステムが2015年4月30日(木)には動き出す予定で、経費は2700億VND(約14億625万円)を見込む。

映像は1区公安の監視カメラ指令センターに送られ、自動的に違反車両や引ったくりなどの犯罪者を発見する。
(『Thanh Nien』2014年8月13日、p.04)

解説
ホーチミン市は2000年から、治安維持を目的に市公安が主要道路で監視カメラを設置することを認めていましたが、経費の問題から本格展開には至っていませんでした。

交通違反や犯罪の取締りで効果が期待されるこのカメラシステムですが、記録された交通量から自動的に信号を調整し、渋滞を抑制する機能などもあるそうです。ベトナムで監視カメラは、さまざまな場面で利用が広がっています。道路での設置例としてはホーチミン市やハノイ、ビエンホア(Bien Hoa)市などがあり、交通違反の取締りなどで効果が出ています。

ホーチミン市では一部住宅街の路地などにも監視カメラが設置され、引ったくりやオートバイの盗難、麻薬などの犯罪抑制に貢献しているそうです。ほか、賄賂などの問題がある税関では職員の不正防止に設置されており、2013年末には、児童虐待を防ぐべく、家電量販大手が全国の幼稚園向けに2万台の監視カメラを支援するという報道もありました。

通関にかかる時間は
輸入115時間・輸出11時間

税関総局は、通関に要する時間の計測結果を公表した。輸入品の場合、貨物が港・国境に到着してから、通関が認められ、税関の監視エリアを抜けるまでに115時間17秒かかる。輸出品は、申告書登録から通関承認まで11時間6分33秒。

計測は空路、陸路、海路の輸出入貨物を対象に、2013年9月に7省市の11税関支局で行われた。
(『Tin Tuc』2014年9月20日、p.12 / 『Thanh Nien』9月20日、p.07)

解説
輸入通関に115時間、日数で5日弱となりますが、これはあくまで平均時間で、長い場合では実に1400時間と2ヶ月弱かかっている例もあります。

日本では財務省が2012年3月に実施した調査で、平均通関所要時間(税関への輸入申告から輸入許可まで)は、一般の海上貨物で2.6時間、航空貨物で0.3時間、輸入手続きの平均所要時間(船舶・航空機の入港から輸入許可まで)は、海上貨物で60.7時間、航空貨物で13.4時間ですから、ベトナムと大きな差があります。

ベトナムでの通関の遅さは経済にも大きな損失を与えており、世界銀行によると、ロジスティクス業界では、通関の遅れによる貨物保管の長期化で、年間推定1億US$が失われており、これは2020年に1億8000万US$に拡大すると予想されています。

通関の手続き簡素化を目指しベトナムは、2014年4月から日本が支援する通関ITシステム(VNACCS/VCIS)を全国で導入しています。

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