ベトナムスケッチ > ベトナムコラム > ベトナムニュース解説 > ...

ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説 8月号

タグ:
カテゴリ:ベトナムニュース解説
更新:2014/08/19 – 10:00

情報提供:「ベトナム最新情報」 TOHO CO., LTD. www.toho.com 日系進出企業向けのビジネスニュースを週4回配信。開始から13年、250社超の企業が定期購読。

日本の工事現場で働くベトナム人1000人を育成

ハティン(Ha Tinh)産業開発・建設商業社(Haindeco)と野原産業社は、ビンズオン(Binh Duong)省のドンアン(Dong An)技術専門学校で、内装分野で働く実習生向けの職業育成講座を開講した。両社の日本向け内装・建設労働者1000人への育成・提供協力の一環で、4ヶ月の育成を経て日本に渡り、2020年に開催の東京五輪で使用されるスポーツ施設や各工場で働く。
(『Nguoi Lao Dong』2014年7月2日、p.06 /『Phap Luat』7月2日、p.02)

解説
ベトナムの五輪初参加は、南北統一前の1952年大会。最近のロンドン大会では、選手団18人(女性12人)が参加していますが、体操や射撃、柔道など、国内で人気の低い競技が中心で、これまでのメダル獲得も銀2つ(テコンドー、重量挙げ)のみと、まだまだ世界に及ばないこともあり、国民の関心はかなり低いようです。五輪とのかかわり、そして期待は競技よりもむしろ目の前の労働力、これがベトナムの現実でしょう。

さて経済発展とともにスポーツ国際大会の誘致も増えるもので、ベトナムもアジアを中心に積極的に動いており、“アジアの五輪”とも呼ばれる2019年アジア大会(ASIAD)は、開催地がいったんハノイに決まりました。しかし、施設整備計画の不透明さなどから開催を辞退するハプニングがありました。

アジア大会すら開催できない状況で、飛躍しすぎかもしれませんが、ベトナムでもいずれ五輪を、という話が出てくるかもしれません。さて将来そんな話になったとして、立候補する都市は、首都ハノイになるでしょうか、経済都市ホーチミン市になるでしょうか。

ドライバーの薬物使用、検査は十分か

道路総局によると、自動車運送事業のドライバー12万7000人余りのうち、400人余りで麻薬の陽性反応が確認された。

企業が実施した健康診断で明らかになったものだが、一部地方では、監視もなく会社まかせで、多くの麻薬中毒者が見逃された可能性がある。他人に血液検査等を頼むことも考えられるなど、規定条件が揃った医療機関で健康診断が行われていても、見逃しがないとは言い切れない。
(『Lao Dong』2014年6月19日、p.01)

解説
長距離トラックなど自動車運送業のドライバーの薬物使用は、以前からメディアでも度々指摘されるなど、問題となっていました。

薬物を使用する理由として“眠気覚まし”などがあるようですが、薬物が原因と見られる交通事故も多数発生しています。ただ薬物と結論付けるのは難しいようで、居眠りや速度違反などで処理されることがほとんどだったようです。こういった状況もあり交通運輸省は2014年に入り、運送業に関わる全てのドライバーを対象に健康診断を実施し、問題があれば絶対に運転させないよう各社に求めています。

ですが、薬物検査を含む健康診断は事前に知らされるため、健康診断書を購入するなどしてやり過ごす人もいるようです。また交通規則では、「“道路を走行中に”薬物反応が確認されれば24ヶ月の“免停”」とあるのですが、医療機関での検査で判明しても、この処罰が適用されないという問題が指摘されています。そのため検査は抜き打ちで、という声が多く出ています。

IT人材、2020年に40万人不足

情報通信省IT局によると、現在のベトナムのIT人材数は非常に限られている。2020年までにIT人材需要は60万人に達するが、現在は大学400校のうち、3分の2しかこの分野の育成をしておらず、需要の60%余りしか対応できていない。

IT業界の発展速度から、2020年にIT人材40万人が不足する見通し。
(『Sai Gon Giai Phong』2014年6月7日、p.07)

解説
日本のIT・ソフトウェア関連企業の進出が相次ぐなど、近年オフショア開発先として注目されているベトナム。情報処理推進機構(IPA)の「IT人材白書2013」オフショア動向調査によると、ベトナムは日本のオフショア開発直接発注先として、中国に続き、インドと並ぶ2位につけています。親日国で若い人材が多く、低廉な人件費で、開発コストを抑えられるメリットがある一方で、日系・地場企業とも、日本語ができる優秀な人材の確保に苦労しているようです。

現地誌によると、日本向けソフトウェア開発企業の多くが、ブリッジシステムエンジニア(SE)の採用で困難を抱えています。日本語を理解できるSEが非常に少ないためで、対策として、自社で日本語教育をしたり、学費を支援したりするなど採用後の育成に努めたり、他社から高給でヘッドハンティングしたりする企業もあるようです。日本企業では、進出に備え日本で事前に研修させるところもあります。

一方で、同分野の大学入試では合格点が下がるなど、学生のレベル低下を懸念する声もあり、一部大学は企業を招き講座を開くなど、将来を見据えた取り組みを行っているようです。

掲示板ご利用の前にベトナムスケッチ掲示板ガイドラインをご参照ください。投稿にはFacebookアカウントが必要です。アカウントはFacebook公式サイトにて無料で取得できます。※編集部への質問や問い合わせに関してはコチラからどうぞ。

関連ベトナム記事

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説7月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説7月号

25㎡のマンション建設認める 建設省 建設省は、ホーチミン市のダットラン(Dat Lanh)不動産社に対し、25㎡の商業…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説6月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説6月号

機能食品が急伸 健康意識の高まりで 保健省によると、2014年に新規登録された機能食品は1062点だったが、2015年に…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説5月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説5月号

裾野産業協会が発足 企業連携で産業発展 ベトナム裾野産業協会(VASI)が2017年3月18日(土)にハノイで発足。業界…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説4月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説4月号

全国民に「ヘルスレコード」 定期健診で病気を早期発見へ ベトナムで初めて、病気の早期発見を目的とした国民の「健康記録」を…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説3月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説3月号

日本留学の斡旋 悪質会社を処分・閉鎖へ 教育訓練大臣と梅田邦夫日本国特命全権大使は、ベトナム人留学生・実習生の管理、ベト…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説2月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説2月号

2017年の不動産市場 主役は大衆向け住宅 ベトナム不動産協会は、住宅需要全体の70%を占める大衆向け物件が、2017年…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説1月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説1月号

ニントゥアン省の原発計画 中止が決定 国会は2016年11月22日(火)、ニントゥアン(Ninh Thuan)省における…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説12月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説12月号

水力発電所の放流、 首相が商工業省に調査指示 2016年10月中旬の大雨で発生した北中部における洪水で、人命や財産に大き…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説11月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説11月号

小学3年から高校までの10年間 第1外国語の学習制度を整備 教育訓練省は来学年度から、小学校3年生~高校3年生を対象にし…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説10月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説10月号

「ポケモンGO」、 ベトナムでも大ブームに 2016年8月6日(土)、ベトナムでゲーム「ポケモンGO」の配信が始まった。…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説8月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説8月号

ハノイでバイク禁止計画、 「その後」の移動手段は? 2025年に中心部でのバイク利用禁止を検討しているハノイ。早晩やらね…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説8月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説8月号

大気汚染対策、2020年までの国家行動計画を承認 首相は、2020年までの大気の質管理に関する国家行動計画、2025年ま…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説7月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説7月号

伝統型小売の優勢続く近代型も2桁成長 市場調査会社カンターワールドパネル(Kantar Worldpanel)の2015…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説6月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説6月号

「自分は中間層」ベトナムは96% 実際は55%のみ 博報堂生活総合研究所アセアン(HILL ASEAN)によると、ホーチ…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説5月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説5月号

ホアンサー諸島での ミサイル部隊展開で中国に抗議 中国がホアンサー(Hoang Sa)諸島で軍用ヘリコプター基地を建設し…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説4月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説4月号

ASEAN経済共同体が 正式発足 2015年12月31日(木)、ASEAN(アセアン)経済共同体(AEC)が発足した。政…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説3月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説3月号

ジャポニカ米の輸出が 100%の伸び ベトナム食糧協会(VFA)によると、2015年のコメ輸出量は推計650万t超で、う…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説2月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説2月号

2050年までにほぼ全ての 都市廃棄物をエネルギー化 グエン・タン・ズン(Nguyen Tan Dung)首相は、「20…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説1月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説1月号

TPP発効時にベトナムが得る利益250億USD、 日米から210億USD 2015年11月9日(月)に行われた環太平洋パ…

ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説12月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説12月号

入国ビザ発給手数料を引き下げ 財務省は、外国人に対するビザの発給手数料について定めた通達157/2015/TT-BTC号…