ベトナムスケッチ > ベトナムコラム > メディカルトーク > ...

メディカルトーク
第97回環境変化で引き起る
血管運動性鼻炎

タグ:
カテゴリ:メディカルトーク
更新:2014/05/22 – 10:00

編集部では、皆様からの情報をお待ちしています。情報掲載をご希望の方は、コチラまでご連絡を!

メディカルトーク症例

27歳の女性越僑がベトナムに帰国し、環境変化が原因で、鼻づまりで眠れなかくなり、来院。血管運動性鼻炎と診断され、鼻噴霧薬で治療を。同時に規制正しい生活をアドバイスした。

今回のドクター

グエン・チュン・ホン(Nguyen Truong Khuong)医師/FV Sai Gon Clinic

①血管運動性鼻炎とは?
血管運動性鼻炎とは、鼻粘膜内における交感神経系の過運動による鼻炎のことです。はっきりした原因は不明ですが、急激な温度と湿度の変化、汚染などによる環境変化。ホルモンバランスの崩れ。高血圧治療薬など薬の副作用。精神的なストレスなどで、鼻の自律神経の働きが異常を引き起こすと考えられています。

②くしゃみ、鼻水が発現
アレルギー性鼻炎の症状とほぼ同じで、朝目が覚めたら、くしゃみや鼻水が出たり、左右交代性の鼻づまりが起こります。特に鼻腔(びこう)のところをよく見ると、鼻粘膜の色が蒼白になっています。

③予防&治療薬で症状を抑える
症状を抑える対症療法が主体になります。ストレスをためない、睡眠をたっぷりとる、アルコールを飲み過ぎない、たばこを吸わないようにし、規則正しい生活とバランスのとれた食事を心掛けましょう。加えて、適度な運動で体力を付け、症状を悪化させない努力が大切です。
 
薬物治療としては、抗コリン作用のある抗ヒスタミン薬や局所抗コリン薬を用います。他にも、鼻噴霧用ステロイド薬や生理食塩水で鼻を洗うと症状が緩和します。

④重症の場合、手術治療を実施
症状の重さによって、医師から手術治療方法をすすめることがあります。手術の場合、鼻甲介を焼くレーザー手術や下鼻甲介または中鼻甲介の一部を切り取る方法や、ヴィディウス神経切除術も実施しています。ヴィディウス神経切除術とは、ヴィディウス神経(翼突管神経)を翼突管(ヴィディウス管)が出たところで切断します。他にも、鼻隔膜の歪みによって、鼻腔に空気が渦を巻くので、鼻隔膜整形手術が施行されます。

掲示板ご利用の前にベトナムスケッチ掲示板ガイドラインをご参照ください。投稿にはFacebookアカウントが必要です。アカウントはFacebook公式サイトにて無料で取得できます。※編集部への質問や問い合わせに関してはコチラからどうぞ。

関連ベトナム記事

メディカルトーク 体全体の健康に影響する口の中の清潔さ 食生活と歯磨きに気を配り、口内をキレイに メディカルトーク 体全体の健康に影響する口の中の清潔さ 食生活と歯磨きに気を配り、口内をキレイに

症例 32歳女性。夫、小学生の子どもとともに来越して数ヶ月が経過。日本と比較し生活習慣、水や食材の違いなどもあり心配にな…

メディカルトーク 日本にいると、リスクの低い「A型肝炎」 ベトナムに住むならば、予防接種をして回避を メディカルトーク 日本にいると、リスクの低い「A型肝炎」 ベトナムに住むならば、予防接種をして回避を

症例 40歳男性。前任者の都合により急遽ベトナム赴任が決定。赴任期間は不明。予防接種について相談しに受診。感染リスクと重…

メディカルトーク 歯の被せ物が取れてしまったら? きちんとメンテナンスし、原因を治療しよう メディカルトーク 歯の被せ物が取れてしまったら? きちんとメンテナンスし、原因を治療しよう

症例 男性。食事をしている時に、前歯の差し歯が取れて来院。中が虫歯になって差し歯が緩んで取れたようで、「どうしてもそのま…

メディカルトーク 見落とされていませんか? 医師が気づかないと診断できない偽膜性大腸炎 メディカルトーク 見落とされていませんか? 医師が気づかないと診断できない偽膜性大腸炎

症例 50代女性。下痢の症状があり、ホーチミン市内の私立病院に1週間入院し治療。全く改善しないため、逃げるように自主退院…

メディカルトーク 脱腸として知られることの多い鼠径ヘルニア 鼠径部の膨らみを感じたら外科受診を メディカルトーク 脱腸として知られることの多い鼠径ヘルニア 鼠径部の膨らみを感じたら外科受診を

症例 42歳男性。3年前から右鼠径部に膨らみ。陰嚢が腫れたため来院。患部に腸音を聴取。CT、エコー検査で腹腔内から鼠径部…

メディカルトーク なんとなく口臭が気になったら? 口内の病気が原因の場合には治療を メディカルトーク なんとなく口臭が気になったら? 口内の病気が原因の場合には治療を

症例 40代男性。右奥の歯から臭いがするとのことで来院。診査の結果、古いかぶせ物の不適合によりプラーク(歯垢)が蓄積、除…

メディカルトーク 緑内障に老眼、ドライアイ 40歳を過ぎたら気をつけたい眼にまつわる症状 メディカルトーク 緑内障に老眼、ドライアイ 40歳を過ぎたら気をつけたい眼にまつわる症状

症例 44歳女性。人間ドックにて緑内障の恐れがあるとの指摘を受けて来院。視野検査により、視野の欠損を発見。眼圧を下げる薬…

メディカルトーク インフルエンザの感染予防には、うがい&手洗い 冬の日本に帰省する際には要注意 メディカルトーク インフルエンザの感染予防には、うがい&手洗い 冬の日本に帰省する際には要注意

症例 8歳男児。関節の痛みと39℃の発熱があり、病院を受診した。綿棒で鼻の粘膜を取って調べたところ、インフルエンザA型と…

メディカルトーク 美しい魅力的な笑顔は口元から 気になるポイントに効果的な審美治療を メディカルトーク 美しい魅力的な笑顔は口元から 気になるポイントに効果的な審美治療を

症例 42歳女性。差し歯の変色と歯並びが気になると受診。まずは、歯並びを矯正治療で整え、歯のホワイトニングをした後、その…

メディカルトーク 意外と多い「O157」による食中毒下痢が続く場合にはきちんとした検査を メディカルトーク 意外と多い「O157」による食中毒下痢が続く場合にはきちんとした検査を

症例 40代女性、2ヶ月以上続く下痢にて受診。これまでも複数の医療機関を受診し、いろいろな抗生剤を投与されていたが、改善…

メディカルトーク 歯に着色してしまう「外来性色素沈着」 ベトナムの水も関係しているかも メディカルトーク 歯に着色してしまう「外来性色素沈着」 ベトナムの水も関係しているかも

症例 10歳の男の子。母親から「上の前歯の表面が茶色く汚れてきたのでクリーニングしてほしい」と希望。「ハノイに来てから汚…

メディカルトーク いつなるかわからない「急性虫垂炎」発症したらすぐに病院で治療を メディカルトーク いつなるかわからない「急性虫垂炎」発症したらすぐに病院で治療を

症例 40代男性。胃の痛みと吐き気の後、発熱があり、右下腹部に集中して痛みが強くなり、歩行困難になったため受診。体温は3…

メディカルトーク 足を使うスポーツ中に起こりやすい「肉離れ」 適切な応急処置をし、ひどい症状の場合は治療を メディカルトーク 足を使うスポーツ中に起こりやすい「肉離れ」 適切な応急処置をし、ひどい症状の場合は治療を

症例 30代男性。サッカーのプレー中に太もも裏に切れたような感覚と痛みが発生。応急処置後の翌日から、3日に1回の治療開始…

メディカルトーク 砂糖入りの飲み物が大好きな人は要注意! 虫歯が広範囲に広がる「ランパントカリエス」 メディカルトーク 砂糖入りの飲み物が大好きな人は要注意! 虫歯が広範囲に広がる「ランパントカリエス」

症例 43歳男性。歯科検診のため来院。歯と歯の間に虫歯が多発していたため、食生活習慣を尋ねたところ、ほぼ毎日、清涼飲料水…

メディカルトーク 便に血が混ざっている「下血」/内視鏡検査をいつ行うかが最重要 メディカルトーク 便に血が混ざっている「下血」
内視鏡検査をいつ行うかが最重要

症例 50代男性。3日間の便秘の後、腹痛と下血のために来院。痛みは左側に偏っており、血液検査では貧血を認めず。大腸カメラ…

メディカルトーク 歯の根元の段差が気になっていませんか?/咬み合わせが原因の「楔(くさび)状欠損」かも メディカルトーク 歯の根元の段差が気になっていませんか?
咬み合わせが原因の「楔(くさび)状欠損」かも

症例 40歳女性。以前から歯茎が痩せてきたと思っていたが、最近は歯茎に穴が開いて痛いとのことで受診。実際は歯茎ではなく、…

過度のアレルギー反応「アナフィラキシー」/母子感染や性行為、輸血による感染リスクも 過度のアレルギー反応「アナフィラキシー」
母子感染や性行為、輸血による感染リスクも

症例 60代女性。山で蜂に刺され、皮膚が赤くなり息が苦しいと通報。ドクターヘリが出動し、10分で現場に到着した。診察では…

メディカルトーク 蚊を媒介とした「ジカウイルス感染症」/母子感染や性行為、輸血による感染リスクも メディカルトーク 蚊を媒介とした「ジカウイルス感染症」
母子感染や性行為、輸血による感染リスクも

症例 37歳女性。南米を旅行して帰国後、発熱、咳、倦怠感があり受診。体温39.2℃、肺雑音なし、眼球結膜の充血を認めた。…

メディカルトーク 「生理痛」、痛み止めだけで我慢していませんか?/つらいときには低用量ピルも有効な手段の1つ メディカルトーク 「生理痛」、痛み止めだけで我慢していませんか?
つらいときには低用量ピルも有効な手段の1つ

症例 24歳女性。妊娠・出産歴はなく、半年前に夫の転勤でベトナムにやってきた。もともと生理痛がひどく、日本ではほぼ毎月バ…

メディカルトーク 肝硬変や肝臓がんを引き起こすことも。/「慢性B型肝炎」は早期発見&予防が大事 メディカルトーク 肝硬変や肝臓がんを引き起こすことも。
「慢性B型肝炎」は早期発見&予防が大事

症例 52歳男性。10年前、ウイルス感染を意味する「HBs抗原陽性」を指摘された。昨年より皮膚が黄色くなり、腹部が張り、…