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メディカルトーク
第96回 心筋梗塞は
日々のケアが大事

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カテゴリ:メディカルトーク
更新:2014/04/22 – 10:00

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メディカルトーク症例

今までに感じたことのない激しい胸の痛みや冷や汗などの症状を訴えて来院。すぐに心電図をとり、まずは、薬剤投与で経過をみる。

今回のドクター

心臓外科 グエン・ホアン・ハ(Nguyen Hoang Ha)医師/VINMEC International Hospital

①心筋梗塞とは?
冠動脈にできた血栓が血液の流れを塞ぎ、心筋細胞が壊死する病気です。心筋梗塞になると、胸部に強い圧迫感と締め付けを断続的に感じ、それが腹部上部、さらに肩や首、あごにまで痛みが広がることが。横たわると痛みが増し、座る姿勢をとると痛みが和らぐことが特徴です

②初期治療法
心筋梗塞は、一刻もはやく処置することが生存率を大きく向上させます。まず、すぐに酸素吸入を行うとともに心電図をとります。心電図は心臓の電気的な活動の様子をはかることで、心筋の破壊範囲を判断。通常、変動を評価するために、短時間中に連続心電図をとります。また、点滴、採血検査、投薬を行います。投薬薬剤は一般的に3種類。冠状動脈拡張と痛み軽減のための「ニトログリセリン」、鎮痛安定剤の「モルヒネ」、血液が新たに凝固するのを防ぐ「アスピリン」です。

③外科手術
投薬だけでは改善が難しい場合や、心電図の結果によっては手術が必要になります。血栓で流れが塞がれた冠動脈の再開通の方法はいろいろありますが、血管に細く柔らかい管を挿入して風船で拡げる「カテーテル治療」が一般的です。多数の閉塞箇所がある人や糖尿病の人、心機能低下がみられる人などは「冠動脈バイパス手術」を行います。

④退院時期と退院後の生活
合併症がなければ、3~5日で退院できます。退院後もしっかり内服薬を飲むことが大切です。内服薬の服用中に合併症が出た場合はすぐに医師に相談し、薬を調整するか変更してもらいましょう。また、普段から食生活に気を付け、喫煙はなるべく避けましょう。喫煙者は、冠動脈の狭窄(きょうさく)の原因となる動脈硬化が進みやすいとされています。

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