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ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説 4月号

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カテゴリ:ベトナムニュース解説
更新:2014/04/15 – 10:00

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外国人の労働許可に関する
新通達が公告

労働傷病兵社会福祉省は、外国人の労働許可に関する通達03/2014/TT-BLDTBXH号を公告した(2014年3月10日発効)。

雇用者は、外国人の採用予定日の30日前までに、各省市労働傷病兵社会福祉局に、採用する職種、専門水準、給与水準、勤務期間等の内容を報告し、承認を得なければならない。

専門家として働く外国人は、技術者・学士以上の学歴を証明する書類と、育成を受けた専門分野での5年以上の職歴が求められる。技術労働者は、1年以上育成を受けた確認書を提出し、3年以上の職歴が必要。
(『Nguoi Lao Dong』2014年2月25日、p.8C)

解説
ベトナム政府はこのところ、外国人の就労について規制、取締りを強化。以前から、ベトナム人では対応しきれない「専門的な業務に限る」のが基本方針でしたが、労働許可の不正取得や無許可就労、また建設現場など単純作業での中国人の多数の就労といった問題が大きくなっていました。

今回の通達は、2013年11月に発効した新政令102/2013/ND-CP号のガイドラインで、大きな変更点として以前は、外国人「専門家」は大卒以上、または5年以上の職歴が条件でしたが、新規則では同様の学歴および職歴が必須となりました。一方で「技術労働者」という資格が新設され、こちらも1年以上の専門技術分野の育成歴と3年以上の職歴が条件となっています。

ほか労働許可期限の3年から2年への短縮、外国人採用の事前承認などが主な改正点となっています。また、現在作成中の外国人の出入国に関する法案では、就労目的の入国では労働許可の事前取得を必須とする方向で調整が進められているようです。

1回3リットル以上、
若者の飲酒習慣

ホーチミン市師範大学フイン・ヴァン・ソン(Huynh Van Son)氏の研究「ベトナムにおける学生・若者のビール・酒依存の実態」(調査対象:18~28歳未満470人)によると、1週間の飲酒回数は、1回(不定期)が49.6%、3回以上が25.5%、3回が13%、2回が11.9%。酒量は、3ℓ以上が55.7%、0.5ℓ以下が21.3%、2~3ℓが11.9%、1~2ℓが11.1%。

1回の飲酒量が多く、「酔うまで帰らない、最低3ℓ、上限なし」という人も多い。
(『Tuoi Tre』2014年2月18日、p.09)

解説
中国、日本に次ぐアジア3位のビール消費大国ベトナム。キリンビールによると、2012年のベトナムのビール消費量は305万kℓで世界11位、東南アジアトップ。生産量は2012年が298万kℓと、16年前の5倍あまりに増えています。

1杯数千VND(数十円)、世界で最も安いと言われる生ビールの1種「ビアホイ/Bia Hoi」から、地ビール、世界の輸入ビールまで楽しめます。日本と異なる点と言えば氷を入れて飲むことで、冷蔵庫が普及していなかった時代に広がったようです。なお味は、日本よりもライトなものが多いようです。

最近はおしゃれなバーやビアホールが増える一方、路上の飲み屋の人気は根強く、夜にはあちこちから「モッ、ハイ、バー、ヨー!(1、2、3、乾杯!)」の声が響きます。「飲みニケーション」は日本以上のようで、昼間から顔の赤い人もちらほら。公務員には「勤務中は飲むな!」とお達しも出ているほどです。

ベトナムの新生児死亡数、
年間1万2000人

ベトナム政府は医療分野に1人当たり年間93.39US$を支出している。世界保健機関(WHO)の定める最低基準60US$を上回るが、新生児の健康リスクが高い国でもある。

国際NGOセーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)の報告書によると、ベトナムでは毎年約1万2000人の新生児が分娩中に死亡、または生まれたその日に亡くなっている。

東南アジアではほかに、カンボジア、ラオス、インドネシア、ミャンマー、フィリピンで母親、新生児の死亡率が高いが、この中でベトナムは最も死亡率が低く、出生時に専門技能を持つ介助者が付き添う割合も高い。
(『Tuoi Tre』2014年2月27日、p.14)

解説
厚生労働省によると、日本の早期新生児死亡数(生後1週未満)は平成24年で790人。ベトナムでは、分娩中や生まれたその日だけで1万2000人近くに上るとのことで、その数の多さがわかるでしょう。

ただ以前と比べ、ベトナムの新生児死亡数は大幅に減少しています。同NGOの2013年の報告書によると、新生児死亡率が1990~2011年で47%減少し、新生児死亡率を最も抑制した国のひとつとされています。

10~20年前はホーチミン市など大都市でも、産婦人科は一部の大病院などに限られましたが、現在は民間病院や外資の産科専門センターなどを多数整備。一方で同報告書では、早産予防の注射や新生児用蘇生器等の購入代を2万6000~12万VND(約130~600円)程度に抑えられれば、死亡する新生児の3分の1を救えると指摘しています。

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