ベトナム人経営者の 気質
第22回
ターゲットは日本
新興国が発展を狙う
カテゴリ:ベトナム人経営者の気質
更新:2014/04/12 – 10:00
ビジネス環境も慣習も、日本と同じわけにはいきません。ベトナム人経営者の考え方や視点を毎月ご紹介。
中小企業進出が毎年記録を更新
日本の経営者の目線でベトナムという国を見てみると、現在ベトナムは経済発展が著しいASEAN新興国の中に有る。チャイナ・プラスワンが叫ばれる様に成ってからは、タイ、インドネシアと並んで注目度が益々増加。インフラの面でも徐々に不安が解消され、地理的な優位性も有り、中小企業の進出件数に付いては毎年記録を更新するほど、顕著に進出が加速する国というイメージを持っておられるのでは無いでしょうか。
ビジネス・マッチングや、進出相談を受ける仕事柄、ベトナム進出を検討する際に日系企業の経営者側から、日本から見た場合のベトナムに対する質問は多いです。しかし進出後ベトナム、若しくはASEAN向けに販路を求めようとする企業様からでさえ「日本という国が進出を検討する国の経営者からどの様に見られているのか?」という質問を受ける事が無いのは不思議に感じます。
日本進出を狙うベトナム企業
先日知り合いになったベトナム人社長は、「自社製品の品質自体がまだまだ日本の市場に受け入れられるレベルではない事は理解しているが、いつか日本に自社の製品を売り込んで行き、会社を大きく発展させるチャンスを掴みたい」と語っておりました。
実際、縫製業界以外にもメイド・イン・ベトナムの製品は日本市場に登場して来ており、各日系メーカーが日本市場向け製品の製造工場をベトナムで稼動させているという事は、最早疑う事の出来ない事実と成っております。
つまり、ベトナム人経営者が日本という市場を視野に入れて発展を遂げようと考える事も不思議ではなく、日本市場がこうした新興国のターゲット市場と成る可能性を大きく秘めている事を意味しています。
こうした海外販路に眼を向けているベトナム人経営者が、国際的な競争力を身に付ける日は近い将来やってくるものと思われます。
河原 光伯 かわはら みつのり
15年間会社員を務めた後、中東・ヨルダンにてJICA事業に従事。AGSホーチミン事務所で営業・労務・ビジネスマッチング担当。
http://ags-vn.com
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