No.039 変わらない存在
Yoshinori Arai
「人と出逢い、繋がり、ひとつになり、無垢な瞳と見つめ合い、その一瞬に言葉以上の何かを交し合う」。そんな写真が撮りたくて、1999年に初めての一人旅でベトナムを、3ヶ月間かけて北から南まで旅をした。
その後三度、計9ヶ月間をかけてベトナムのほぼ全土をバイクタクシーやボートに乗って、出逢った人を撮り続けた。
ベトナムの人々を撮り続けることで、不思議と人々の中に「自然」を感じた。そして木々や草花の中に、「人間」を感じるようになる。景色の見え方が変わり、人々との繋がり方が変わっていく、そんな自分の変化が嬉しかった。
さらにベトナムを通して「人間」、「自然」というものを深く探っていき、自分がベトナム人を見つめる想いや、ベトナム人が自分を見つめる眼差しから
「移ろいゆく世の中に、変わらない大切なものが存在しているのではないか」
と、そんなことを感じる実りの多い1年間だった。
写真・文/新井良規
フリーカメラマン。1999年の初渡越以来、異国を旅する魅力に取り憑かれ、ベトナムに一年間、世界三十カ国を四年間旅をし、人々の表情を中心に撮影。現在は雑誌、撮影ツアーの講師、商業写真などで活動中。
http://yoshinoriarai.com
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