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男のローカルひとり飯
第25回 香りブンブンマム

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カテゴリ:男のローカルひとり飯
更新:2013/11/11 – 10:00

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BunMam_20131015_017

カンボジア国境の町チャウドック(Chau Doc)の名物「ブンマム/Bun Mam」 。通常は比較的廉価だが、運ばれて来たそれは5万VND(約230円)と高価なだけあって、かなり具はたっぷり。焼き豚、イカ、ナス、エビ、魚練り物などとにかく盛りだくさんだ。
 
ただ、何よりも気になるのは香り。他の料理からは感じられないような魚の塩漬けの発酵が進んだ香り、というか匂いがブンブンに振りまかれている。泥水のような外観のスープともあいまって、なかなか強烈なインパクトだ。
 
無論、この程度で恐れをなしていては通を語る資格はないので、まずはスープから頂く。柔らかな甘みと発酵からくる旨味の融合。鼻から抜ける発酵臭。日本の味噌、しょっつる等の発酵食品を想起させる味わいだからか、二口目、三口目とついついスープを飲んでしまう。
 
香草は茹でたバナナの花、空芯菜の茎、もやし、ハスの茎、生のキンゾイ。なかでも苦味の強いウォーターヒソップは良いアクセントだが、何故かこのスープといただくと苦味が柔らかになり、不思議な相性。ライムをしっかり絞り入れるとバランスが一変し、フルーティーでより馴染みやすい味に。キンゾイの柑橘系の香りとの相性がまた良い。
 
具材の焼き豚などは、粘度のある甘辛酸っぱいヌックマムをつけると、スープとは似て非なるバランスの甘辛酸味で面白い。辛酸も甘みが入ればなめても良いもんだな、とか、これはひょっとして辛酸と同時に甘い汁を吸ってるのか、とか、ぼんやり考えながら、ベトナムの中でも異国情緒を強く感じる唯一無二の一品を味わい尽くしたランチとなった。

本日のひとり飯:
マイカー/Mai Ka

住所:245 Vo Van Tan St., Dist. 3, HCMC
電話:(08) 3818 1904 / 090 331 5755
営業時間:7:30~14:00 / 16:30~23:30 (L.O.23:00)
「ブンマム/Bun Mam」5万VND(約230円)

井之原 四郎
孤高のフーディーを自称するフードライター。食べ物である限り、食べられない物がないのが自慢。美味い料理を食べているときは自分だけの世界に入り込んでしまい、時には涙を流すことも。酒にも目がない。

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