こどもの学び舎／⑮言葉はなくても心は通じる！／日本人生徒とドッチビー

「今だ!　当てろ当てろ!」と声援が飛びかう「ホーチミン日本人学校」。同校の生徒73人と、ストリートチルドレン友の会（FFSC）の子どもたち33人による交流会が開催された。行われた種目は「ドッヂビー」。ボールの代わりに、ナイロン製の円盤を使用したドッヂボールだ。誰でも簡単に参加、怪我が少ないだろうと生徒たちが提案した。ゲーム開始。緊張のせいか、やや消極的なFFSCの子どもたちに、自分がキャッチした円盤を手渡す日本人生徒たち。みんなからの応援を受けていた９歳のトゥー・アン（Thu An）ちゃんは、「初めてやったけど難しくなかったよ。１人に円盤を当てて外野に出したの。お兄さんたちが手伝ってくれたおかげ!」。遊んだ後には、お菓子を囲んで茶話会が行われた。積極的に身振り手振りで会話し、自分のお菓子をFFSCの子にあげる中学生のお兄さん、お姉さんに対し、「好き!　みんな親切」と言う声が上がった。お別れの時間。子どもたちが乗ったバスが見えなくなるまで、大きく手を振って見送った日本人の生徒たち。それに負けじとFFSCの子どもたちもバスの中から必死に両手を振った。言葉が通じない分、行動に示して相手のことを思いやる姿が多く見られた交流会だった。