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男のローカルひとり飯
第22回 ギブミーワンタン

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カテゴリ:男のローカルひとり飯
更新:2013/08/07 – 10:00

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「人でごった返すワンタン麺屋があるから、ぜひ確認しに行ってくれ」との指令が。訪ねてみると触れ込みは本当だった。18時頃にふらりと訪れると既に席はなく、通りを隔てた別の(?)店舗の椅子に座るよう指示される。

ミーワンタン(ワンタン麺)を注文すると数分後に、お盆にミーワンタンを載せ、対面の店からバイクの大群を難なく掻き分けながら運ぶという脅威のサービス。何も誇らしげにいうことでもないが、日本では100パーセントあり得ない光景だろう。

運ばれて来たミーワンタンのスープは、金色スープ。味わいははっきりくっきり、しかもがっつりとコショウやニンニクチップの香りがきいていて、活気のある香港の屋台の麺をそのまま想起させるようなレベルの味わい。

麺は固めで、カツカツ噛み込んで上小麦の香りを楽しむタイプの卵麺。

ニラ、小葱、レタスなどの具材の他、やはりメインはつるりとしたワンタン。中の具材は、コショウをはっきり効かせた挽肉。そして、あっさりだけど噛み込むと旨味がジワリと染み出る豚肉もまたよし。

別途テーブルにセットされているサテ(Sa Te)を投入すると、スープにさらなるコクと辛味とスパイス由来の香りのふくらみが生まれる。

実はこのサテを、ワンタンにつけて食べると、ワンタンが上質の点心に一気に早変わりし、そこにはまた新たに引き込まれるような世界観が。ベトナムのバイクの喧騒の真っ只中に優良な香港屋台の小宇宙がある。やはりベトナムの人気店にはしっかり理由があるんだと実感したとある夕食だった。

本日のひとり飯:
ルーンキーミーヤー/Luong Ky Mi Gia

住所:1 Huynh Man Dat St., Ward 19, Binh Thanh Dist.
電話:(08) 6275 0963
営業時間:15:00~23:30 (L.O. 23:30)
「ワンタン麺/Hoanh Thanh Mi」3万2000VND(約160円)

井之原 四郎
孤高のフーディーを自称するフードライター。食べ物である限り、食べられない物がないのが自慢。美味い料理を食べているときは自分だけの世界に入り込んでしまい、時には涙を流すことも。酒にも目がない。

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