ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説 1月号
カテゴリ:ベトナムニュース解説
更新:2013/01/12 – 10:00
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年初11 ヶ月のFDI 誘致、
日本がトップ
計画投資省外国投資局によると、2012 年11ヶ月間の外国直接投資(FDI)誘致額は121 億8000 万US$ で前年同期比78.6%相当。うち新規登録額は72億5000万US$(980 件)で同60.4%相当、追加登録額は49 億2000 万US$(406件)で41.3%増。
製造業が新規431 件と最も多く、新規・追加登録額は85 億US$。国別の新規・追加登録額は50億5000万US$ で日本がトップ、全体の41.5%を占める。これにシンガポールの15 億5000 万US$(12.8%)、韓国の10 億8600 万US$(8.9%)が続く。最もFDIを誘致した地方は22 億8000万US$ のビンユーン(Binh Duong)省。
(『Lao Dong Online』2012 年11月27 日)
解説
ベトナムには日本企業が多数投資しており、2012 年11 月時点の累計投資登録額でも、対越投資がある世界96 カ国・地域のなかで約290 億US$ で最多となっています。
最近は外資の零細・大型プロジェクトの効果に不安の声も出ていますが、日本からの投資は実行率が高く、各地方で投資誘致に関心が持たれています。
2012 年年初11ヶ月の外資誘致でトップに立つビンユーン省では、累計で約200 件の日本企業の投資があり、最近では投資額12 億US$ の都市開発プロジェクト「東急ビンユーンガーデンシティ/ Tokyu Binh Duong Garden City」が注目を集めています。このほかベトナムでは、工業化・近代化への貢献が期待される裾野産業やハイテクへの投資が歓迎されています。
交通違反、
外国人に対する取締りも強化
2012 年11 月10 日(土)からホーチミン市は、道路交通分野の行政処罰に関する改正政令71/2012/ND-CP 号にのっとった取締りを始めた。
15 日(木)に行なわれた市中心部での取締りでは、外国人のバックミラー不備、運転免許証や車両登録証の不携帯、飲酒運転など数十件の違反を摘発した。
年初9 ヶ月で交通警察は、外国人の交通違反を270 件発見・処理しており、なかには深刻な交通事故も含まれている。最近では外国人が運転する車によるベトナム人の死亡事故も発生している。
(『Cong An』2012 年11 月20 日、p.06)
解説
ベトナムでオートバイを運転する外国人は多いですが、違反も非常に多く、公安の頭痛の種となっています。
英語はむろん、ベトナム語を話すことができても、交通警察に止められたとたん言葉がわからない振りをし、処罰を逃れようとする外国人が多く、酔っ払って騒ぎを起こしたり、抵抗したりする人もいるようです。飲酒運転も当り前。こういった状況にホーチミン市では交通警察の英語トレーニングを強化しており、外国人が多い中心部での取締りは一定の効果を上げているようです。
ベトナムでは外国人が免許証を提示せずとも手軽にオートバイをレンタルでき、旅行者の利用も多いようです。ただ運転時には運転免許証や車両登録証の携帯義務があり、ヘルメットも必ず着用しなければなりません。なお、排気量50cc のオートバイなら、免許証は不要となっています。
ペット犬猫登録義務付け、
狂犬病予防
農業農村開発次官は、狂犬病の抑制・排除計画を承認する決定に署名した。
犬や猫の飼い主は地域人民委員会に登録し、同人民委は地域で飼われている犬、猫の数を把握する帳簿を作成する。放し飼いや狂犬病感染が疑われる犬、猫の捕獲・処分等を進め、広域で狂犬病が発生すれば、予防接種していない犬、猫は全て、検査結果を待たず処分する。犬や猫の売買、解体を行っている場所の管理を強化し、違反は厳重に処罰する。
(『Thanh Nien』2012 年11 月26日、p.02)
解説
日本と比べればまだ少ないですが、ベトナムでもペットを飼う人は増えており、やはり犬を飼う人が多いようです。ホーチミン市やハノイでは庭がある家が少なく、住宅が手狭なこともあってか、飼われているのは小型~中型犬が主流なようです。
スーパーなどでもペット用品は充実しつつあり、ペットショップ、動物病院も増えていますが、ペットを取り巻く社会的環境や規則の整備などは遅れています。犬や猫の定期的な狂犬病予防接種も規則はありますが、しっかり守られておらず、狂犬病による死者も年間100 例ほど出ているようです。
またベトナム独特のペット問題に「犬泥棒」があります。盗まれた犬はペット用に転売されることもありますが、犬肉を食べる習慣もあるため、食用になる例もあるようです。
ただ盗まれても数日は、他の人の手に渡ったり、解体されたりすることはないらしく、犬市場やペットショップを探せば見つかることがあるようです。
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