2012.08.28

買って贈って話のタネに/工芸品うんちく事典

買って贈って話のタネに/工芸品うんちく事典 長い歴史を経てきたものから最近注目を集めるようになったものまで、様々な工芸品が揃うベトナム。大切な人のために想いを込めて選んだお土産だから、ひと言添えてプレゼントしたい。そんな人のために、工芸品にまつわるうんちくをご紹介。 「雑貨天国」ベトナム。 「雑貨天国」ベトナム。その礎を築いたのは、長い歴史の中で受け継がれてきた伝統工芸品の数々だ。 もともと工芸品は、食器や家具、仕事道具といった生活に不可欠な日用品や、祭礼用品として発達。11世紀にハノイで王朝が栄えると、王への献上品として発展を遂げた。ハノイ近郊に伝統工芸村が多いのはこのためだ。 20世紀の植民地時代に入ると、宗主国フランスの影響を受けて技術やデザインが洗練。1978年の経済相互援助会議(コメコン/COMECON)加盟後は、バーター貿易(コメコン加盟国間で行われた物々交換貿易)の主な相手だった東欧諸国の好みを色濃く反映させるようになった。 こうして独自の発展を遂げたベトナムの民芸品が1990年代後半に迎えたのが、日本でのベトナム雑貨ブームだ。日本の雑貨販売会社がベトナムへ進出した影響で、日本人好みのデザインが浸透し、品質も向上。世界のベトナム民芸品に対する評価をさらに高める結果となった。 ベトナムの民芸品は近隣諸国のみならず、世界の国々の影響を受けてきた。それだけに、世界中の人びとから愛されているのかもしれない。 工芸品うんちく事典水牛の角刺繍(ししゅう)石彫陶器漆器版画民族小物絹製品工芸品土産店リスト【ハノイ】工芸品土産屋リスト【ホーチミン】
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撮影/西澤智子、大池直人、ベトナムスケッチ編集部 撮影協力:カフェ&バー「タディオト/TADIOTO」(12 Truong Han Sieu St., Hoan Kiem Dist., Hanoi) ※商品写真キャプションの[ ]内は、購入できるショップの店名。記載のない商品は、複数のみやげ物店で入手可能。