29屋的越南恋愛コラム/「命短し、恋せよグイニャット。/たとえ、この道がどこにつながろうとも」/第09回

29屋的ベトナム恋愛コラム「異常な状況下で生まれたロマンスは長続きしないのよ」Byサンドラ・ブロック

5月号「当地の日×日カップルの未来について」と題した拙連載。読者の予想を上回る前途多難な環境に「え~。そんなに大変なんですか? どうしよう…(困)」とか、ネガティブな御感想を受取りがちな今日この頃。 ぶっちゃけ、こんな適当な無責任コラム読んで結婚を迷うレベルだったら、その相手とはやめておくがいい。アウェイの地で我を通す心意気と塩梅ができぬなら、大人しく日本で暮らす方が簡単だと思うのだ。もしくは、心の赴くまま南国のロマンスを楽しみつつ、「この人でなければ!」という覚悟で愛せる相手が見つかるまでトライ&エラーを繰り返せばいい。 まずはグイニャット(日本人)の皆さん、相手探しからスタートだ。「その時」になって初めて「残る? 帰る?」を悩めばいいのだから。

チャンスをつくるにも、それなりの試練&セットアップは必要かと

ところで、恋愛系のコラムやハウツー本で使い回されたネタに「吊り橋効果」なるキーワードがある。これは1974年にある心理学者コンビが発表した理論で、要するに「吊り橋やジェットコースターなど、スリルでドキドキする場所で好きな相手に告白すれば成功率が高くなる」という話。 危険を感じて分泌されたアドレナリンによる高揚感を、恋愛感情の高まりと混同してOKが出やすくなるというのが、その根拠だそうだ。妙齢の見知らぬ男女を「安全な場所組」と「危ない場所組」に分けて行なった「女性の電話番号を聞き出す」実験によると、後者の方が明らかに成功率が高かったとか。 よって、このネタを使った凡百の恋愛コラムでは「だから、気になる相手には、吊り橋とかジェットコースターでアタックしてみよう!」などという生ぬるい結論が多いのだが、馬鹿じゃなかろうか? そんな非日常感満載の場所へのデートに誘い出すのに成功している時点で、ほぼOKをもらっているようなもんじゃないか。一休さんで言えば、「捕まえてみせますから、まず屏風の中から虎を追い出してください」並に「そりゃそうだ」的な話だと思うのは、ボクだけなのだろうか?

「毎日が崖っぷち」の外地暮らしこそ、究極の吊り橋?

そうなると、とにかく毎日、何かと刺激に事欠かず、日本よりも本音を隠さずに生きていける外地。「相手にドキドキ」に加え、狭い世間の目と、さまざまな日常的ストレスによる「日々のイライラ」を燃料に、恋の炎の燃え上がり方&失敗→別れまでのサイクルも実に早く、ストレートな気がする。恋が試されるスピードとテンションが尋常ではないのだ。 その中で生き残ったロマンスが、覚悟と愛に変わるその日まで。ガッツだ。
29屋 にくや 食材&弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「29屋に訊け!」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム恋愛模様をちょっぴり辛口、ときどき優しく(!?)、生あたたかい目で考察する。 http://blog.livedoor.jp/info29
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