第10回 ベトナム株の鉄則!
インフレのときは休む
カテゴリ:ベトナム株奮闘記
更新:2012/04/10 – 11:05
ひょんなことからベトナム株の魅力にはまり、単身来越。本業のライター業と趣味のサッカー観戦の合間を縫って、ベトナム株チャートとにらめっこ。果たして結果は吉と出るや、凶と出るや!?
前回は2009年の失敗について書きました。VN指数が底値から3倍近く上昇したのに、私は投資金額の30%分しか利益を出せなかったのです。損を取り戻せたことはよかったのですが、その後、2010年、2011年と株価が低迷し、利益を出す機会が減りました。チャンスは確実にモノにしないといけないのです。敗因はなんだったでしょう?
ベトナム株の特徴を理解していなかったことに尽きます。ベトナム株は 日本株や米国株などより、もっとシンプルです。動きの特徴がわかっていれば、それほど難しくはないように思うのです。という訳で、自分で掴んだベトナム株の特徴を試すことにしました。
まず、2011年1月で一旦ベトナム株をすべて売却しました。インフレが終息するまでは買わないと決めたのです。個人投資家にとって株を買わないで待つというのは辛いことです。上がっても下がっても市場を見ている以上は買いたいのです。でも、我慢しました。
2010年、2011年のインフレ率は11.75%と19.04%。一桁に抑えたい政府は金利を高くし、お金の動きを抑制しました。これが株価低迷の理由です。こんな時には株をやってもうまく行きません。チャンスを待つのです。
そして、2011年8月、やっとインフレの勢いが弱まってきました。
今月の一喜一憂
2012年2月3日、ベトナム株を買えるだけ買いました。まだ、完全に市場の回復が確認できたわけではありません。経験豊富な投資家の方なら「頭と尻尾はくれてやれ」というような場面です。これはどういう意味でしょうか?
投資家の理想は一番低いところで買い、一番高いところで売ることです。しかし、そんなホームランを狙うような投資では打率は下がります。なので、上昇のスタート(頭)と上昇のピーク(尻尾)は、他の人にあげなさいと言われるのです。でも、頭と尻尾はお美味しいんですよ。困ったことに(笑)。
脇田 敦 わきたあつし
ラジオNIKKEI株番組の元ディレクター。2008年ハノイへ移住。ライター業のかたわら、ベトナム株を取引。著書に『日本サッカー狂会』(国書刊行会)など。
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A
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