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第72回 おたふく風邪は
大人も要注意!

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カテゴリ:メディカルトーク
更新:2012/04/09 – 10:53

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ベトナムメディカルトーク症例

12歳男児が、39℃の発熱と食欲減退の症状で来院。耳下線の腫れがみられ、おたふく風邪と診断された。ウイルスの拡散を防ぐ方法や療養中に最適な食事などを、患者の家族に指導。10日目に完治した。

今回のドクター

ブライアン・マクノール(Brian McNaull)医師/ファミリーメディカルプラクティス・ハノイ

①おたふく風邪の症状
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は、主に小児期のウイルス感染ですが、成人で感染すると、小児期に比べ症状は重くなります。
感染してから2~3週間ほどで、(1)唾液腺の1つで、耳の前下方にある耳下腺の片方または両方の腫れと痛み、(2)咀しゃく・嚥下(えんげ)時の咽頭痛、(3)38~39℃の発熱、(4)衰弱や倦怠感、などの症状が現れます。
また稀に、難治性難聴や無菌性髄膜炎など、深刻な合併症を引き起こす場合もあります。

②唾液からの感染にご注意
感染源となるムンプスウイルスは、インフルエンザウイルスと同様に強い感染力を持っています。感染者との食器の共有、くしゃみや咳によって空気中に飛び散る唾液を吸い込むことで容易に感染するため、細心の注意が必要です。

③ワクチン接種で予防
1960年代に予防接種が認可され、罹患数は著しく減少しましたが、多くの発展途上国においておたふく風邪の流行は未だによくみられます。
日本では、おたふく風邪の単独ワクチンを任意接種しますが、ベトナムでは麻疹・おたふく風邪・風疹の3種混合ワクチン(MMR)が主流です。生後12~15ヶ月の間と4~6歳の間に2度の接種が推奨されており、大人でも受けられます。
妊娠中および4週間以内に妊娠予定の女性が接種する場合は、必ず医師に相談しましょう。

④直ちにウイルスの拡散防止を
最初の5日間が最も感染しやすいので、自分や家族が感染した場合には、直ちに罹患者を隔離し、ウイルスの拡散を防ぐことが重要です。耳下腺が炎症を起こすと食事をとりづらくなり、消化能力も低下します。十分な水分補給を心がけ、お粥やスープなどで栄養摂取を試みて下さい。

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