29屋的越南恋愛コラム/「日本人のやさしさがガマンの/限界を越えてしまうとき」/第06回

ベトナム・29屋的越南恋愛コラムもはや、これまで! →離婚までダッシュ?

日越カップルが破局を迎えるケースにおいてよく聞くのが、ふだんあんまり文句も言わないでベトナム嫁に従っていた日本人ダンナが、ある日突然「もう勘弁ならん!」と意を決し、交渉の余地なく離婚にまで至るケース。 紛争の火種は、門限、小遣いの額、家事、育児、その他の価値観・方法論の違い。疲れや忙しさを言い訳に直接対決を避けているうちに相手のプレッシャーがエスカレートし、暴発に至るのだという。 確かに、1度できた溝を埋める作業は日本人カップル以上に容易でない。しかし、ワンアウトでいちいち離婚していては周りも迷惑だ。どうすれば上手なガス抜きができるのだろうか?

え? マジでいきなりぶち切れちゃうの? Byチャーチル

先の太平洋戦争において、大英帝国は長年植民地統治していたマレー半島やシンガポールなどを、日本軍の電撃的な軍事行動の結果、あっけなく失ってしまった。 後年、元首相チャーチルは当時を述回して、こうグチっている。 「日本人は本当にナゾだ。あいつら、こっちがダメ元で要求した無茶な条件を、何回も文句ひとつ言わずにニコニコ受け入れておきながら、ある日突然『もうガマンの限界!こうなりゃ刺し違えてやる!』とぶち切れるんだから。 っていうか、そんだけの力があるんなら最初から言っといてくれりゃ、こっちだって遠慮したのに、ワケわからんわ」、と。

言いたいことは、さっさと言え。 ただし、必ず、心を込めろ

「前はそっちの言い分が通ったから、今度は俺の番」的な「持ちつ持たれつ日本方式」。このスタイルは同じ価値観をもつ仲間内の和を崩さないためには有効だが、よその国では弱肉強食が当たり前。そして歴史上、強国相手に戦い続けてきたベトナム人は、その道の達人だ。 相手の実力や出方を探るため、初っ端にダメ元レベルの無茶な要求を言ってみるのは、交渉のゴールではなくスタートと心得るべし。たとえ、それが身内相手でも、だ。 相手と共存しながら、自分の言い分を最大限通すための、果てなき戦い。家の外での武器が「金銭や権力」ならば、家の中の武器は「愛と誠」。いくつもの修羅場をくじけず、面倒くさがらず、安請け合いせず乗り越えてこそ、パートナーと言葉ではなく、心で理解し合える境地にたどり着けると信じよう。ガッツだ、サムライ野郎たちよ!
29屋(にくや) 食材&弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「29屋に訊け!」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム恋愛模様をちょっぴり辛口、ときどき優しく(!?)、生あたたかい目で考察する。 http://blog.livedoor.jp/info29
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