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第5回 至高のフォーは路上店で。

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カテゴリ:男のローカルひとり飯
更新:2012/03/09 – 12:11

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至高のフォー
男のベトナムローカルひとり飯今日は5万VND(約190円)の禁を破ろう。そう決意した時に行く店がここだ。「特製フォー」の値段が6万5000VND(約240円)といったら、ローカルではかなりの高級店だ。驚くことに、ここは屋根や壁すらない完全な路上店。だが、こちらのフォーを食べるために地元の金持ち達はBMW等で乗り付けてくる。

出てきたフォーの付け合わせは生の玉ねぎのみ。ハーブもパクチーと小ネギしか入らず、最小限にとどめられている。スープを一口飲めばその理由がわかる。上質なコンソメを想起させる透明感、奥行き、コク。どこまでも潜って行ける、味覚のダイヴ。フォーのスープを完全に超越した世界だ。

何かを追加することでこの完璧なバランスを破壊してしまうのではないかとビクビクしながら、晒し玉ねぎをチリソースであえたうえで投入。それぞれのすっきりとした辛味が、スープと超絶の相性だ。スープを飲むスピードが加速する。時折、上品に香るパクチーもよし。多すぎる香草はこのフォーには似合わない。

こちらでは、牛肉は主役ではないが、様々な部位がしっかりと煮込まれ、安心の味わい。なお、ライムは入れても良いが、無造作にぎゅっと絞ったりせず、何滴入れるかをしっかり考えて入れるべし。本日は14滴が最適バランス。ライムはあくまでもスープの下支えに使うべし。

全て食べ終え、お腹も精神的にも満足感に満たされながら、今日も店を後にした。

本日のひとり飯:
フォーヤウ/Pho Dau
288M1 Nam Ky Khoi Nghia St., Dist. 3, HCMC
・「特製フォー/Pho Dac Biet」6万5000VND(約240円)

井之原 四郎
孤高のフーディーを自称するフードライター。食べ物である限り、食べられない物がないのが自慢。美味い料理を食べているときは自分だけの世界に入り込んでしまい、時には涙を流すことも。酒にも目がない。

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